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知っ得コラム

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2013年11月号

冬至にまつわるカボチャとユズ

タレント・食生活アドバイザー ● 村岡麻純

今年の冬至は、12月22日です。冬至とは、北半球で太陽の南中高度が低くなり、一年で最も昼が短く、夜が長いことです。冬至といえば、昔からわが家では、カボチャを食べ、柚子(ゆず)湯に入っていました。日本ならではの言い伝えですよね。ではなぜ、冬至にカボチャなのか。
 冬至にカボチャというのは江戸時代から伝わる風習だそうです。冬至の時期は、秋の収穫も終わり、食べ物が不足する時期でもありました。さらに寒い冬を乗り越えなければならない。そのため、無病息災を祈り、栄養価の高いカボチャを食べたそうです。では、なぜ夏に収穫する野菜であるカボチャなのか。それは、冬の野菜といえばハクサイ、ダイコンなど、他の季節に比べて緑黄色野菜が少ない。カロテンやビタミンなど、風邪予防になる栄養素が含まれる緑黄色野菜を冬にも食べたい。そこで、夏の野菜でありながら長期保存のできるカボチャを、冬至に向けて保存して、冬の不足しがちな栄養を補おうという、とても賢い言い伝えなのです。
 さらに、冬至といえば柚子湯ですね。それは、じゅみょうが長く病気にも強いユズの木にならって、柚子湯に入って無病息災を願ったと言われています。ではなぜ、ユズは食べずにお風呂なのか。そこには、実際に柚子湯が風邪予防に効果があることに加え、冬至と湯治「とうじ」という言葉で掛けたユーモアもあるそうです。知識だけではなくユーモアまで掛け合わせた健康を祈る言い伝え、すてきです。
 現代では、季節に関係なく、たくさんお野菜が1年中手に入ります。少しずつ、この野菜の旬はいつなのか?そんなことすら知られずに食べられてしまっているのではないでしょうか。あらためて健康に一年を過ごすために、昔の方々が多くの知恵を使って、野菜と向き合っていたことを感じて、野菜をいただきたいです。

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