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知っ得コラム

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2014年 6月号

耳鳴りの原因

佐久総合病院名誉院長●松島松翠
 耳鳴りがあると「キーン」とか「ザー」といった不快な音が聞こえます。耳鳴りが起こる詳しい仕組みはよく分かってはいませんが、耳そのものの他に、脳を含めた中枢の異常によって起こるのではないかといわれています。耳鳴りを起こす代表的な病気には、次のようなものがあります。
 一つは「耳あかの詰まり」で、なんらかの理由で多量の耳あかが外耳道をふさぐようにたまると、耳鳴りが起こることがあります。
 二つは「中耳炎」です。細菌感染などが原因で中耳に炎症が起こるときです。
 三つは、「加齢性難聴」です。年を取って音が聞こえにくくなってきますが、耳鳴りを伴うことが多くあります。
 四つは、「突発性難聴」です。これは片側の耳に急に難聴が起こる病気で、耳鳴りも起こります。原因はよく分かっていませんが、内耳や聴神経になんらかの障害が起こっていると考えられています。
 五つは「聴神経腫瘍」です。耳鳴りがきっかけとなって聴神経にできた腫瘍が発見されることがあります。
 他にも、「脳梗塞」や「脳出血」が生じたことによって、耳鳴りが起こることがあります。
 耳鳴りの8~9割には、難聴が伴います。例えば中耳炎や突発性難聴の場合などは、早期に治療を受ければ、多くの場合、難聴とともに耳鳴りも改善します。
 耳鳴りがあって、「鳴り続ける」「耳がふさがる感じがする」「会話や音が聞き取りにく」などの場合には、早めに耳鼻咽喉科を受診し、原因に応じた治療を受けてください。

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