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知っ得コラム

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2014年10月号

眠れないと感じたら

佐久総合病院名誉院長●松島松翠
 一口に「眠れない」といっても、いろいろなタイプがあります。
 一つは、床に入ってから眠るまでの時間が長く、なかなか寝付けない場合、また寝ている間に何度も目が覚めて、なかなか寝付けない場合、また朝早く目が覚めてしまい、再び寝付けない場合、もう一つ、睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った気がしないというのもあります。これの症状があったら、すぐ睡眠薬を飲むというのではなく、まず日常生活の上で快適な眠りを阻害する状況をできるだけ減らすということから始めます。
 日常生活の上では、「ぬるめの湯に入浴する」「軽めの運動をする」ことも勧められます。入浴や運動で体温を少し上げ、その後体温が下がるタイミングで、寝床に就くと眠りやすくなります。これは体温が下がるときに眠気を感じるからです。
 寝る前に明るい光を浴びると睡眠の妨げになります。夕方以降は、テレビの視聴やディスプレーの付いた機器の使用はなるべく避けます。
 寝る前のアルコール摂取は寝付きを良くすると思っている人が多いようですが、眠りが浅くなるなどの悪影響があります。また途中で目が覚めることが多くなります。連日お酒を飲んでいると、同じ量では寝付けなくなり、徐々に飲酒量が増えてしまいます。コーヒーや紅茶などに含まれるカフェイン、たばこに含まれるニコチンなども、寝る前に取ると、不眠の原因になります。
 どうしても不眠の悩みが続くようなら、睡眠薬の服用を考えます。睡眠薬にはいろいろ種類があるので、必ず受診して自分の状態に合った薬を処方してもらうことが大事です。

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