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知っ得コラム

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2014年11月号

冬至

シニア野菜ソムリエ●KAORU
 冬至は一年で最も昼が短くなる日、つまり太陽の力が最も弱い日(陰が極まる日)です。それ以降は再び太陽の力が強くなっていく日であることから、「一陽来復(いちようらいふく)」の日といわれています。
 冬至は日が復する始まりの日に当たり、かつては冬至を含む月が一年の始まりでした。日が強くなり始めると運気も上昇し始めるとされ、その日に「ん」の付く物を食べることでさらに「運」を取り込もうという「運盛り」という風習が今でも各地に残っています。特に、南瓜(なんきん=かぼちゃ)、蓮根(れんこん)、人参(にんじん)、銀杏(ぎんなん)、金柑(きんかん)、寒天(かんてん)、うどん(うんどん)のように、一つの単語に二つ「ん」がある食べ物は縁起が良く、これらをまとめて「冬至の七種(ななくさ)」と呼ぶことも。
 縁起担ぎで始まった運盛りですが、冬の健康な体づくりに一役買っていることも事実。寒い冬に食べ物から栄養を取ることで、元気に乗り切ろうという昔からの知恵がそこにはあります。「冬至にカボチャを食べると長生きする、風邪をひかない」との言葉通り、カボチャには免疫力向上に役立つカロテン、血行を促し冷えを緩和するビタミンEなど冬に取りたい栄養素が豊富。本来、日本でカボチャが収穫されるのは夏ですが、丸ごとであれば冷暗所に置いて冬まで保存できるので、緑黄色野菜が少なくなる冬場の栄養源としては最適といえるでしょう。また収穫後追熟させることで、でんぷんが糖に変わり甘味が増しておいしくなるため、食べごろもちょうどこの季節。定番の煮物はもちろんのこと、天ぷらやコロッケなどの揚げ物、スープ、サラダ、スイーツなど親しみやすいメニューが多いことも魅力です。
 調理の際のポイントは油と加熱すること。脂溶性ビタミンであるカロテンやビタミンEが効率的に摂取できるのでお勧めです。

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