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知っ得コラム

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2015年 1月号

ウイルス(感染症)から身を守るには

佐久総合病院名誉院長 松島松翠
 ウイルスより起こる感染症は、インフルエンザやノロウイルスによる食中毒、ウイルス性肝炎、ロタウイルス胃腸炎などがあります。
 まずインフルエンザですが、特にお年寄りは肺炎などを合併して重症化する危険が多いので、流行が始まる前に、ワクチン接種を受けることが重要です。インフルエンザ感染の予防のためには、感染者のせきやくしゃみによって飛沫(ひまつ)を吸い込まないように「マスクの着用」「うがい」「手洗い」が有効です。
 ノロウイルスは冬に多く、強い吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、腹痛などを起こす感染症です。ウイルスをやっつけるには加熱が最も有効なので、冬の食事は必ず加熱することです。カキの生食は避けた方が無難です。
 ウイルス性肝炎で特に注意が必要なのは、B型肝炎とC型肝炎です。B型肝炎の主な感染経路は性交渉や母子感染などです。無症候性キャリア(症状がなくウイルスを持っている人)の場合、将来、慢性肝炎や肝硬変、肝がんが起こる可能性があり、定期的な検査が必要で早期診断が大切です。C型肝炎は、以前は輸血による感染が多かったのですが、現在は検査体制が整備され、新たな感染は減っています。
 ロタウイルス胃腸炎は、乳幼児に激しい下痢や嘔吐を起こす病気で、特に白色の下痢便が続くのが特徴です。ロタウイルスは、低い温度や湿度を好むため、日本では毎年冬季に発症し、特に2、3月に流行が見られます。脱水を予防するために、水分は小まめに少しずつ、母乳やミルクはそのまま与え、また電解質を補うことも必要です。この病気の予防には、経口型のワクチンが用意されています。
 

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