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知っ得コラム

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2013年 4月号

「緑のカーテン」の効用

4月に種まきの時期を迎える「緑のカーテン」作りは、節電意識の高まりとともに挑戦する人も増えているようです。

「緑のカーテン」は、ゴーヤーやアサガオなどつる性の植物をネットなどにはわせて、カーテンのようにするもの。
日射を遮り室温の上昇を抑えます。夏、窓を開けておけば、エアコンを使わなくても涼しく過ごせる日が増えるでしょう。
カーテンは目隠しにもなりますので、今まで人目が気になって開けられなかった窓も開けられます。

エアコンを使うときも節電になります。例えば、冷房設定温度を28度としたとき、室温が34度のときよりも30度のときの方が少ない電カで済むからです。

「緑のカーテン」が節電になるのは、カーテンによる日射遮蔽(しゃへい)効果だけではありません。植物は土から吸い上げた水分を葉から蒸発させています(蒸散)。
このとき熱を奪い(気化熱)、周囲の温度を下げる効果があります。

気化熱の身近な例は、注射をする前に消毒液で腕を拭くとスーッとする現象です。
液体が気体になるには熱が必要。消毒液(液体)が蒸発するときに周囲から熱を奪っているのです。
打ち水も地面にまいた水が蒸発するときに熱を奪うことで涼しくなる気化熱の例です。

家庭や学校など69カ所で「緑のカーテン」の効果を実測した調査結果※があります。
夏の晴天時の日なたで、カーテン表面とカーテンがない壁表面の温度を比較すると、69カ所平均で約10度の差がありました。
また、小学校のカーテンがある教室の室温は、ない教室に比べて1.4度低かったという結果もあります。

今年の春は、夏の節電効果も楽しみにして、「緑のカーテン」作りを始めてはいかがでしょうか。

※横浜市環境科学研究所

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