JA全農とっとりは5日、倉吉市で、2021年産春作の鳥取スイカの1㎏当たりの販売平均単価が244円と昨年を14円上回り、2年連続で過去最高を記録したと「鳥取すいか」販売御礼の会で明らかにしました。
等級割合は、秀率が前年比10%増の70%と鳥取スイカブランドにふさわしい高品質なスイカを出荷。県内で269ha栽培し、1万2,679t、30億9,800万円の出荷、販売で終了しました。
同会には主要産地の代表者、JA関係者が参加し、各関係卸売市場7社をテレビ会議システムでつなぎました。市場からは、「消費者からのクレームも少なく、正確な産地情報の共有が高単価につながった。鳥取スイカのブランド力を維持するため面積、数量を増やしてほしい」との声が上がりました。
2021年産スイカは、競合果実の不作やスイカの先行産地の切上りも早く「鳥取すいか」の期待感が例年以上に強まったことで高単価での販売、売り場を確保できました。
コロナ禍の消費宣伝としてSNSやメディアでの宣伝活動と合わせ、リモートによるオンライン収穫や、企業内設置型冷蔵庫でのスイカサンプル提供・販売などで「鳥取すいか」の知名度向上につなげました。
全農とっとり運営委員会の栗原隆政会長は「産地としてさらなる成長を遂げるためにもハウス作型からトンネル作型への切り替え時の数量確保や、出荷終盤の品質安定、需要に見合う出荷量確保のための生産拡大などの課題をクリアしていきたい。関係機関一体となりオール鳥取スイカとして結束しブランド力を進化させていく」と次年度への意欲を見せました。
写真=会議の様子