秋の農繁期は、コンバインやトラクターなどの農業機械を使った作業を行う機会が増え、農作業事故が多くなる時期です。また、残暑で気温の高い日もあることから、熱中症の発生にも注意が必要です。
昨年度も鳥取県では、高齢者の農作業による事故が11件発生し、その内死亡事故は3件となりました。
そこで2023年9月1日(金)~10月31日(火)の2か月間、鳥取県秋の農作業安全運動を実施します。
秋の重点注意事項
自分の命は自分で守る~『安全確認』と『安全装置』で死亡事故を撲滅~
高齢者の農作業死亡事故が多く発生しています。また、トラクターと動力運搬車による事故は発生件数、死亡事故とも農作業事故の中で高い割合となっています。
農業機械の運転・操作時の安全確認や安全装置の確実な使用により、事故の発生防止や被害軽減に努めましょう。
また、安全に農作業できるよう、家族や地域で声をかけ合いましょう。
① トラクター運転時には、「ヘルメット・シートベルト着用」や「安全キャブ・フレームの利用」を徹底しましょう。
② 動力運搬車、コンバインなど農業機械で発進する際は「走行レバーの進行方向の確認」と、後退時には「後方や足下の確認」を必ず行いましょう。
③ ほ場や農道などの危険な場所や作業を点検し、危険箇所のマーキングや作業の注意点を確認しましょう。
④ トラクターなど農業機械で公道走行する際には、必要な灯火器等を設置しましょう。
⑤ 秋の初めは残暑が厳しい時期です。熱中症には十分注意するとともに、日ごろから体調管理に気をつけ、体調が悪い時は無理せず休養しましょう。
その他関連注意事項
『農機具の保管管理をしっかりと行いましょう!』
農機具の盗難を防止するため、保管管理を徹底しましょう。
①作業後は、農機具をほ場に放置しない。
②機械にカギをさしたままにしない。
③自宅敷地内など目の届く場所に保管する。
④自宅から離れた場所に保管する場合は、しっかりとカギのかかる倉庫などにしまい、定期的に見回りをする。不審者を見かけたら警察に通報する。
⑤万が一の盗難に備え、機械の車体番号を控え、共済や保険に加入しておく。
上記のことに注意して秋の農繁期を過ごしてください。