鳥取中央柿生産部では、西条柿の干し柿づくりがピークを迎え、皮むきや箱詰めなど作業に追われています。

北栄町の有福忠雄さんが作る干し柿は、丁寧に手作業で皮をむき、三日間半、専用の乾燥機の中に入れた後、ハウスに移動し網の上で干して完成させます。
干す際には、中の水分を均等に抜けさせるため、一つ一つ手で転がすように揉むなど、手間暇かけて作られています。

吊るして作る干し柿と比べ、日光に当らないため、きれいなオレンジ色で、ふっくらと綺麗な形をしているのが特徴。この干し柿は、転がすように揉むことから「ころ柿」とも呼ばれています。

有福さんは1日に約1500個の柿の皮をむき、1シーズンに約250㌔の干し柿を生産する。「干し柿は秋から冬にかけての風物詩。こたつに入りながら食べてほしい」とPRしました。

同部は、「ころ柿」を含め干し柿を県内のスーパーを中心に12月までに2400㌔出荷、444万円の販売を目指します。