令和3年4月に、JA全農とっとりとJA鳥取中央、JA鳥取西部が協同事業方式で運営を行う県内初のブロッコリーの共同選果施設「JA全農とっとり 野菜広域センター」を大山町に整備しました。これによりブロッコリー生産者の労力軽減や生産基盤の強化、全農県本部の全量買取りによる農家所得の安定化などが期待され、現在のJA中央管内217ヘクタールの作付面積を令和5年には500ヘクタールまで拡大させる計画を進めています。
このような状況の中、三朝町とJA中央営農センターは三朝町で秋冬ブロッコリーの定植指導会を行い、新規ブロッコリー生産者、行政、JA関係者約20人が参加しました。地域の気候を考慮した栽培方法や品種の選定などもかねた実証実験として行われ、今後の栽培指導はJAと普及所職員によって行われます。中央営農センターの営農指導員が定植機の使用方法や作業の際の注意点を説明したあと、新規生産者がブロッコリーの苗を定植。12月の収穫を予定しています。参加者は「これからもっと生産者が増え、ブロッコリーが三朝町の新たな特産品になるよう頑張りたい」と話しました。同町でも、特産物振興加速化プロジェクトの一環として新規作物へ取組みを支援しており、今年度は、6人の生産者が計48.4アールの面積でブロッコリーの栽培に取り組みます。
写真=指導会の様子