JA鳥取中央管内ではハウス栽培の梨「二十世紀」の花が満開となり、生産者は交配作業に追われいます。琴浦町内の同JA琴浦梨生産部の岩本典行さんのハウスでも、27日から開始し、一輪一輪に授粉させる作業に汗を流していました。
岩本さんの梨園では26㌃のハウスで「二十世紀」を栽培。27日から家族など8人で梵天と言われる専用の筆で、見落としが無いよう、枝に沿いながら順番に花粉を丁寧に塗布していました。ハウス内は、常に25度を目安に温度を管理し、1、2日しかない温度と花の状況がベストなタイミングで交配作業を開始。今年は、3月からの平均気温が上がり、例年より1週間早いスタートとなりました。岩本さんは「授粉は梨づくりの一番大事な作業。昨年は単価、量ともに良い結果だったため今年もそうなるよう願っている」と話しました。
同部は25戸がハウス梨「二十世紀」を県内で最も多い5・2㌶で栽培。盆のお中元商品として需要が高く、昨年は1㌔あたり823円の高値で取引されました。今年も、8月上旬の盆前全量出荷を予定し、170㌧、1億3600万円の出荷、販売を目指します。