葉や花の状態を見る生産者さん達

倉吉市の特産品「大原(おはら)トマト」の出荷開始まで残り2カ月を切り、JA鳥取中央大原トマト生産組合は、栽培指導会を開きました。生産者6戸全員で全戸のハウスを巡回し、病気の対策や今年の気象の特徴について情報を共有。植物成長調整剤「トマトトーン」の散布や追肥、防除などの管理を徹底します。

大原トマトの播種は10月に行い、定植から収穫は無加温のハウスに4カ月と長い時間をかけて栽培します。今年は11月の気温、天候がともに良く、苗が順調に育ちました。定植後も温度を確保できたため、活着が順調で玉揃いがよく、変形果が少ない見込み。しかし曇天の日が多く平年より1月中旬以降の日照量が少ないため、光合成が思うように進まなかったり、灰色カビ病の発生が懸念され、防除や潅水を注意しながら行う必要があると確認しました。

樹の1段目にはトマトがなっていました

全戸がエコファーマー認定を受けている同生産組合は、同市大原地区で合計84.5aで栽培。2023年は89.3tの出荷で、5668万円を売り上げ、販売額を3年連続で更新しています。牧野文徳組合長は「灰色カビ病は少しでも入ると蔓延してしまう。4月の出荷まで、手間がかかるが防除など対策をきちんとしていく」と話しました。