JA鳥取中央水田農業経営体育成協議会は北栄町で、JAが2023年度から水稲栽培で実証実験している「石炭灰入り堆肥」の有効性について結果報告を行いました。

実証実験では管内の7農家が、化成肥料を使った慣行栽培と石炭灰入り堆肥栽培の2種類を行いました。7、9月に穂長などの生育状況や、収穫後には収量や品質を比較。生育・収量ともに若干慣行区に劣る圃場もあったが全体的に、ほぼ同等の結果になりました。

倉吉市の農家・蔵増保則さんは2年連続でこの堆肥を使用し、1年目は収量が多くはなかったが、2年目は追肥を工夫することで1反当たり100㎏増になったことや、除草で田んぼに入ることは1度もなかったと話しました。

 

引き続き25年度も実証実験を続けると説明し、協力農家を募集。JAの戸田勲常務は「昨年、ペレット化した堆肥も完成した。米作りの技術革新を進め、売れる米作りを進めていきたい」と話しました。