JA鳥取中央管内で、ハウス栽培の梨「二十世紀」の交配作業が始まっています。ハウス物の県最大の産地である琴浦町のJA鳥取中央琴浦梨生産部の藤井憲人部長のハウスでも6日からスタート。1輪ずつ梵天を使い、雌しべに花粉をつける作業に汗を流していました。

今年は、3月中旬に行ったハウスの被覆後、昨年ほど気温が上がらず平年並みの開花に。4月初めにフェーン現象で暖かい南風が吹き、週末に一期に開花が進みました。藤井部長は、ハウス梨の交配には昨年採取した「長十郎」の花粉を使用。今季の花粉は、切った枝をハウスで加温して花を咲かせた後、花粉を採取し露地栽培から使用する予定です。

藤井部長は「先月末に霰や霜が降りたりと心配もあるが、昨年以上の良い梨をつくりたい」と意気込みを語ります。

琴浦梨生産部では、4.2haでハウス梨「二十世紀」を栽培。2025年度は120tの出荷、1億200万円の販売を目指します。